様々な種において、眼の屈折状態は視野(VF)の異なる部分で異なり、地上を見る領域で近視が大きくなる(「下顎近視」)。 我々は、この視覚適応の背景にある特徴を明らかにするために、正常なモルモット眼の屈折と眼の形状を研究した。 モルモット(n = 67)は、新生児か、白熱灯下で14、37、45日齢まで飼育した(それぞれ20、44、20、11眼)。 屈折異常は上方視野(SVF)、下方視野(IVF)、側方視野(TVF)、鼻腔視野(NVF)において軸上と30°軸外で測定された。 眼球形状は、14日齢の動物では水平および垂直正中面、0、14、45日齢では垂直面における凍結半断面の画像から解析された。 試験管内での軸方向距離は、生体内の高周波超音波と相関があった(r2 = 0.90)。 水平面では、視神経を囲む±6°の円錐ゾーン(NVFでは軸ずれ12°)により非対称性が生じ、このゾーンでの著しい近視が示唆された。 30°では、眼長に非対称性はなかったが、角膜度数の非対称性によりNVFは+1.7D近視が強かった。 30°の垂直面では、IVFはSVFより0日目で-3.8D、14日目で-5.9D、37日目で-6.0D近視が強くなった。 これは水晶体中心からの網膜の距離の垂直方向の非対称性によるもので、IVF中期で最も長くなっている。 この非線形の傾斜網膜は出生時に存在した。 高齢の動物では、ランプのピークがより中心に移動し、部屋の天井の低い位置に起因すると思われる極上部周辺部(SVF)でより長い眼球が発達した。 このような眼球形状の上下非対称性は、脈絡膜の厚さの変化にも反映されており、発達過程において視覚によって眼球形状が洗練されるメカニズムが示唆された。 生後間もない頃、眼球の垂直方向の成長は、中心部が周辺部に比べて1.7倍も大きく、このパターンは翌月には逆転する。 この時期に屈折が達成されたことから、明視に関連する局所的な視覚的手がかりが、眼球の成長を中心部重視から周辺部重視に変えるスイッチを提供したのかもしれない

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