関節症とは、関節のあらゆる病気を意味します。
関節とは、2つの骨が接触する場所のことです。 関節の病気の主なものは、関節の炎症である関節炎です。 関節炎には、関節リウマチや変形性関節症などの種類があります。 関節リウマチも免疫異常の一種で、体の防御システムが自分の組織を攻撃して、骨の関節に炎症を起こします。 変形性関節症は、加齢や摩耗などの物理的ストレスによって悪化する関節の病気です。
また、関節の中に結晶が沈着して、関節痛などの症状が出る結晶性関節症もあります。 糖尿病性関節症では、糖尿病の影響によって関節の病気が引き起こされます。 糖尿病では、血液中のブドウ糖(糖の一種)を細胞に素早く吸収させてエネルギー源としたり、脂肪や肝臓の細胞に吸収させて貯蔵したりするインスリンという天然の化学物質を、体が有効に利用できなくなる。 腸管性関節症は、大腸炎およびその関連疾患によって引き起こされる関節疾患です。 大腸炎とは、大腸(大腸の一部)に炎症が起きている状態のことです。 神経因性関節症は、関節の感覚が鈍くなることで起こる関節炎です。 最後に、脊椎関節症は脊椎(背骨を囲む骨)の関節疾患です。関節疾患による構造的・機能的変化を研究する学問を関節病理学と呼びます。 関節症は、ギリシャ語で「関節」を意味する「arthron」と、「苦しみ」を意味する「pathos」に由来しています。 この2つの言葉を合わせると、「関節の苦しみ」となるわけです。