真空吸引中絶とも呼ばれるこの手順は、主に妊娠の最初の12〜13週間(妊娠第一期)に用いられます。 この手順は通常、医師のオフィスやクリニックで行われます。
医師は通常、最初に子宮頸部(子宮の入り口)を開きます。 子宮頸管を開くには、滑らかな金属棒を出し入れして、必要な量だけ慎重に子宮頸管を開きます。 痛みは月経痛のようなものですが、もっと強い場合もあります。 医師は、リラックス法、口からの投与や注射による鎮痛剤など、痛みを和らげる方法について教えてくれるはずです。 時には、全身鎮静(眠りにつくこと)が行われることもあります。 痛みに対してどのような選択肢があるのか、よく聞いておくことが大切です。
子宮頸管を開いた後、鉛筆ほどの大きさのプラスチックチューブを、開いた子宮頸管から子宮内に挿入します。 このチューブには、妊娠組織を吸引するための吸引器が取り付けられています。 その後、子宮のけいれんが起こるかもしれません。 処置後、30分ほど診察室に残り、順調であることを確認した後、退院が許可されます。
この種の中絶に伴うリスクと合併症
以下は、この種の中絶の手順で起こりうるリスクの一部です。 どのようなリスクがあなたに当てはまるかについて、医師と相談してください。
リスクには、感染症、大量出血、子宮壁の穴や裂け目、子宮頸部の損傷などがあります。 また、稀ではありますが、処置後に妊娠組織が内部に残るというリスクも考えられます。 これは多量の出血や感染症につながる可能性があります。 第1期中絶を行う女性100人に対して、97人は合併症がなく、2.5人は医師の診察室で対処できる軽い合併症で、0.5人未満がより重い合併症を持っています。 i
複数回の中絶を行うと、早産、低出生体重児、または子宮頸部が早く開きすぎて、将来の妊娠で流産の危険が高まる可能性があります。
まれですが、中絶後に悲しみや罪悪感、怒り、睡眠障害、日常生活ができなくなる女性がいる場合があります。 これらの症状は、出産後や流産後にも起こることがあります。 これらの症状が強かったり、長引いたりする場合は、医師や地域の精神保健、保健所、福祉事務所に連絡して、助けを求めてください。
どのような医療行為にも、死亡のリスクはあります。 しかし、中絶に関連する死亡は、10万件の中絶のうち1件以下です。
妊娠と出産に関連するリスクと合併症
ほとんどの妊娠は正常です。 妊娠・出産時に十分なケアを受けた女性のほとんどは、問題なく赤ちゃんを産むことができます。 しかし、中には、妊娠中に特別なケアや入院が必要となるような健康状態や妊娠中の問題を抱えている女性もいます。
入院につながる可能性のある妊娠の問題には、子宮外妊娠(卵管妊娠)、流産、妊娠中の過度の嘔吐、尿路感染、大量の出血や感染、糖尿病、子癇前症および子癇(むくみや高血圧、痙攣の可能性)、血栓、早産、胎児の死亡、新生児または母親の死亡などが挙げられます。
母体死亡は、米国では出生10万人あたり約17回発生しています。